関手は同型を保つ
関手が同型を保つとは、次を意味します:
2つの圏A,Bがあって、関手F:A→Bがあるとき、対象A,A′∈Aとすると、A≅A′⟹F(A)≅F(A′)が成り立ちます。
証明
A,A′が同型であるので、同型射f,gが存在します。それぞれ、f:A→A′,g:A′→Aであり、同型射の定義からgf=1A,fg=1A′を満たします。
関手Fによって写される射F(f),F(g)もまた同型射であるかどうかを確認しましょう。つまり、F(g)F(f)=1F(A),F(f)F(g)=1F(A′)であることを確認すればいいのです。
関手の定義から、関手もまた結合律・単位律を保ちます:
F(gf)F(fg)=F(g)F(f)=F(1A)=1F(A)=F(f)F(g)=F(1A′)=1F(A′)
となります。したがって、F(A)≅F(A)′です。■
イメージ
- 対象が同型である → 対象が同型射を持つ
- 同型射を持つ → 互いを指し示す射が存在する
関手は圏の構造を保つように定義されているので、同型という情報が関手で写された後の圏にも伝播したというイメージ。
