はじめに
この記事は統計学入門1のを読んだことをまとめた振り返り記事です。
問題
二つの物体A,Bの重さmA,mBを測りたい。A,Bのそれぞれを天秤の片側に載せて測る方法(I)と、まず一方にA,B両方を乗せて重さの和を測り、また天秤の両側に乗せて差を測りそこから算出する方法(II)がある。I, IIのどちらの方が優れた方法か。ただし、天秤の測定誤差の分散はつねにσ2とする。
解答
I, IIで測定誤差の分散が、どちらのほうが小さいかという問題です。Iの分散は自明なので、IIの場合を計算しましょう。
A,Bそれぞれの測定誤差を確率変数とし、それをXA,XBで表すとします。このとき(II)の方法に対応する新しい確率変数
Y=2Xa+Xb,Z=2Xa−Xb
を定義しておきます。この確率分布の分散は、分散の性質
V[aX+bY]=a2V[X]+b2V[Y]+2abCov[X,Y]
から、
V[Y]=V[2Xa+Xb]=41V[Xa+Xb]=41(V[Xa]+V[Xb])=2σ2
となります。V[Z]も同様に計算できて、どちらの場合もσ2/2となります。
よって、(II)の方法が測定誤差の分散が小さく、優れていると言えます。
参考文献
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