Schr”{o}dinger方程式が
H^∣ψ(t)⟩=idtd∣ψ(t)⟩
で表される。
状態ベクトル∣ψ⟩が時間発展演算子U^(t)で∣ψ⟩=U^(t)∣ψ(0)⟩で表されているとすると、この時間発展演算子についても同様に
H^U^=idtdU^
が成り立つ。
ただしU^=1^で恒等演算子である。
さて状態ベクトルがあるunitary演算子U^(t)で∣ψ⟩→∣ψ′⟩=U(t)∣ψ⟩と変換されても、その変換後の状態とHamiltonian H^′もまたSchr”{o}dinger方程式を満たさなければならない。
したがって、
H^′ψ′=iψ˙′⇒H^′U^ψ=iU^˙ψ+iU^ψ˙⇒=H^(U^†H^′U^−iU^†U^˙)ψ=iψ˙
であるから、変換前後のHamiltonianの関係は
H^=U^†H^′U^−iU^†U^˙⇒U^H^U^†+iU^˙U^†=H^′h.c.⇒U^H^U^†−iU^U^˙†=H^′
であることがわかった。
ところで量子力学における正凖変換はSqueezing変換に帰着でき、逆も然りであることが\cite{bib: Cervero28Jun2001}で示されている。
これを示すために、\cite{bib: Cervero28Jun2001}に則って議論を進める。
そしてこの目的を示すということは、非常にシンプルで、上記のunitary演算子U^がいつでもSqueezing演算子のコンビネーションで書けることを示す。
時間依存のunitary変換U^1とU^2を考え、HamiltonianをU^1で変換した後に今度はU^2で変換する。1回目に変換した後のHamiltonianをH^1(t)、2回目に変換した後のHamiltonianをH^12(t)≡H^0(t)とおくと、その両方は
U^1(t)H^(t)U^1†(t)−iU^1(t)U^˙1†(t)U^2(t)H^1(t)U^2†(t)−iU^2(t)U^˙2†(t)=H^1(t)=H^12(t)=H^0(t)
を満たす。またこの2回の変換をまとめて1つの変換とみなした、すなわちU^(t)=U^2(t)U^1(t)もまた
U^(t)H^(t)U^†(t)−iU^(t)U^˙†(t)=H^0(t)
である。
よく使われる調和振動子のHamiltonianを拡張して、一般的な形の時間依存する2次のそれを
H^(t)=2m1β3(t)p^2+21β2(t)ω0(x^p^+p^x^)+21β1(t)mω02x^2
と与える。
さらにunitary変換をそれぞれ
U^1(t)U^2(t)=exp{4i[lnβ3(t)](x^p^+p^x^)},=exp{2im(ω0β2(t)−2β3(t)β˙3(t))x^2}
とする。
初期のHamiltonian H^(t)に\eqref{eq: unitary trans 1}で\eqref{eq: app canonical trans quant 1}を施すと
H^1(t)=2mp^2+21(ω0β2(t)−2β3(t)β˙3(t))(x^p^+p^x^)+21mω02β1(t)β3(t)x^2
を得る。
続いて同じようにH^1(t)\eqref{eq: unitary trans 2}で\eqref{eq: app canonical trans quant 2}を施すと
H^0(t)=2mp^2+21m{ω02(β1β3−β22)+ω0β3β˙3β2−β˙2β3+2β3β¨3−43β32β˙32}
を得る。
CBH formulaをゴリゴリ使えば導出できる。
表記をシンプルにするためにU^1=eiA^となるようなA^を導入する。
するとU^1H^U^1†の第1項は
eiA^2m1β3p^2e−iA^
である。
交換関係
[iA^,2m1β3p^2]=8miβ3lnβ3[x^p^+p^x^,p^2]=−(lnβ3)2m1β3p^2
と計算できることから\eqref{eq: app u1Hu1 first term}は2m1p^2となる。
続いてU^1H^U^1†の第2項だが、これはx^p^+p^x^というまとまった演算子で見ればそれが交換するため計算する必要なない。
U^1H^U^1†の第3項も同様に計算できて、結果として(1/2)β1β3x^2を得る。
したがって、
U^1H^U^1†=2m1p^2+21β2ω0(x^p^+p^x^)+21β1β3mω02x^2
である。
また−iU^1U^˙1†は
−iU^1U^˙1†=−41β3β˙3(x^p^+p^x^)
である。こうして\eqref{eq: app Hamiltonian 1}は示せた。
さらに\eqref{eq: app Hamiltonian 1}に対してU^2を用いて同様の手続きを施す。