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統計学入門 第6章の問題 6.4 Odd man out

はじめに

この記事は統計学入門1のを読んだことをまとめた振り返り記事です。

問題

(i)(i) コインの表、裏の確率をp,q(q=1p)p, q\, (q = 1 - p)とする。これらのコインnn個を同時に投げとき、ちょうど一個だけが他のn1n - 1個と異なった結果(表、裏)となる確率PPを求めよ。なお、n3n \geq 3とする。

(ii)(ii) nn人の人がいて、各自このコイン1個を同時に投げる操作を繰り返し、ちょうど1人だけが他のn1n - 1人と異なる結果となったとき、その人は定められた仕事(たとえば、皆のジュースを買いに行くなど)をするものとする。この方法で決まるまでの繰り返し数の期待値を求めよ。

解答

(i)(i)

コインの裏表の確率が1/21/2じゃないことに注意しましょう。早とちりは厳禁です。さて、1人(A君としましょう)が表、残りのn1n - 1人が裏である確率はpqn1p q^{n - 1}です。逆も然りで、1人(A君としましょう)が裏で、残りのn1n - 1人が表である確率はpn1qp^{n - 1} qです。これらの事象は互いに排反な事象ですので、A君1人がn1n - 1人と異なる確率はこれらを足し合わせて

pqn1+pn1q p q^{n - 1} + p^{n - 1} q

となります。一方、1人になる可能性はA君だけだけではありません。その選び方は(n1)=n\binom{n}{1} = n通りあります。よって、

P=n(pqn1+pn1q) P = n(p q^{n - 1} + p^{n - 1} q)

となります。

(ii)(ii)

このパシリ決めの試行回数を確率変数XXとすると、これはある回数xxでパシリが決まるとすると、x1x-1回目までパシリが決まらないということです。これはちょうど幾何分布を考えればよく、幾何分布の期待値は

E[X]=1P=1n(pqn1+pn1q) E[X] = \frac{1}{P} = \frac{1}{n(p q^{n - 1} + p^{n - 1} q)}

となります。

参考

import kotlin.math.pow fun prob(n: Int, p: Double, q: Double) = n * (p.pow(n - 1) * q + p * q.pow(n - 1)) val nList = (3..20).toList() // 人数 or コインの枚数のリスト 3以上 fun main() { val p = 0.3 // コインが表になる確率 val q = 1.0 - p nList.forEach { println( String.format( "n=%2d:\tg=% .6f", it, prob(it, p, q) ) ) } }
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参考文献

リポジトリ

Footnotes

  1. 統計学入門 東京大学教養学部統計学教室編 東京大学出版会

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