聖ペテルスブルグの逆説
問題
コインを繰り返し投げ、はじめて表が出たときに止める。それがn回目であるとき、2n円を得るものとする。
(i) 得られる額Xの確率分布を求めよ。
(ii) E(X)は存在しない(∞である)ことを示せ。
※(ii)の結果が直感に反するので「逆説」(paradox)といわれる。この逆説は、ダニエル・ベルヌーイによって、貨幣額に対数変換を考えることにより解決された。
解答
(i)
コインの表も裏も、一回投げるごとに1/2の確率であるので、n−1回目まで連続で裏が出るときの確率は(1/2)n−1である。
その次のn回目に表が出る確率は1/2であるので、得られる額Xの確率分布は
P(X=2n)=21⋅(21)n−1=(21)n
(ii)
E(X)=n=1∑∞2nP(X=2n)=n=1∑∞2n⋅(21)n=n=1∑∞1=∞
したがって期待値は存在しません。
参考資料