一様分布の問題
問題
いくつかの一様分布に対して、次の計算を行え。
(i) [0,6]上の一様分布の密度関数、期待値、分散。
(ii) 同じく、チェビチェフの不等式の成立
(iii) [0,1]上の一様分布の歪度、尖度
解答
(i)
密度関数f(x)は、ある定数をCとして
f(x)={C0(0≤x≤6)(otherwise)
です。確率の規格化条件により、
1=∫−∞∞f(x)dx=C∫06dx=6C
をCが満たさなければならないので、C=1/6となることが分かります。よって、求める密度関数は
f(x)=⎩⎨⎧610(0≤x≤6)(otherwise)
です。
期待値μは
μ=∫06xf(x)dx=61∫06xdx=3
です。
分散σ2を求めるために2次のモーメントは
E(X2)=∫06x2f(x)dx=61∫06x2dx=61[3x3]06=12
です。よって、分散は
σ2=E(X2)−μ2=12−32=12−9=3
となります。
(ii)
チェビチェフの不等式が
P(∣X−μ∣≥kσ)≤k21
であることを思い出すと、確率変数xの範囲は
∣x−3∣≥3k⇔x≤3−3kまたはx≥3+3k
となります。この窓に非ゼロの確率含まれるのかどうかで条件を分けることができ、(a) 0<k≤3、(b) k>3とします。
(a) 0<k≤3で、
P(∣X−3∣≥3k)=∫03−3k61dx+∫3+3661dx=61(3−3k)=1−33k
となります。これをチェビチェフの不等式(3)と比較すると、
1−33k≤k21
となるので、うまく式変形して
g(k)=k2−33k3≤1
となります。g(k)の最大値を求めます。これをkで微分すると
g′(k)=2k(2−3k)
なので、極大値(兼最大値)はk=2/3です。この値をg(k)に代入すればg(2/3)=4/9<1であり、チェビチェフの不等式を満たします。
一方、(b) k>3のとき明らかにP(∣X−3∣≥3k)=0です。なので、0<1/k2(k>3)なので、自明にチェビチェフの不等式を満たします。
(iii)
歪度・尖度はそれぞれ3次のモーメントα3、4次のモーメントα4を用いてそれぞれ
S=σ3E[(X−μ)3],K=σ4E[(X−μ)4]−3,
で定義されます。
まずは、3次のモーメントを計算します。期待値がμ=1/2なので、
E[(X−μ)3]=∫01(x−21)3dx=∫−1/21/2t3dt=0
となります。よって、歪度S=0です。
次に4次のモーメントを計算します:
E[(X−μ)4]=∫01(x−21)4dx=2∫01/2t4dt=801
2次のモーメントが1/3であることから分散はσ2=1/12です。よって4次のモーメントは
α4=801⋅122=59
となります。よって尖度は
K=α4−3=59−3=−56
となります。
※尖度の定義にある−3はガウス分布の4次のモーメントの値です。なので、K<0であるので、[0,1]の一様分布はガウス分布よりも「鈍く丸っこい」分布であることが分かります。
参考資料